転身ストーリー

今月のストーリー

vol.6 編集者からネイリストへ 坂井貴子さん(26歳)

練習こそが「自分にできるかな」という不安を消す その原動力は、日々の仕事の楽しさです

出版に関わる仕事は充実していたけれど自分のイメージする将来像とは違っていた

 大学卒業後すぐ就職した編集プロダクションでの仕事はとても充実していました。入社後間もなく、情報誌の記事を数十ページ単位で任されて、企画を立て、取材に行き、カメラマンやデザイナーに依頼を出して完成させるまで全部ひとりで担当していたんです。ただ、毎日朝から晩まで忙しく、常に神経を使う仕事でもありました。休みのはずの週末にも頭の中では月曜日以降の段取りを考えているような状態で、休まるときがなかったんです。
 上司の女性を見ていても、帰宅は毎日深夜だし、子供もどうしても人に預けている時間が長くなる。やりがいという点では素晴らしいけれど、30代、40代になって自分がこういう生活をするのかと考えると疑問を感じたんです。責任のある仕事をひと通り経験させてもらい、自分の中である程度の区切りがついていたことも、転身を考えるきっかけになったかもしれません。
 「もう少し、1日ごとにきちんと区切りがつき、シンプルに集中できる仕事がしたい」。そんなことを考えるようになったとき、思い浮かんだのがネイリストでした。

ネイリストは将来の働き方を選べる仕事 「やるなら早く!」と思い切って投資

photo 最初は、単純に一女性としてネイルに興味があったし、仕事にするかどうか以前に、人にしてあげて喜ばれるのっていいな、という気持ちが大きかったと思います。でも考えてみると、ネイリストって働き方の自由度も高いですよね。今の私のようにサロンで働いてもいいし、ブライダルの場で活躍する道もあります。もちろんパートタイムでも働けるし、出張専門でも、自分でサロンを開いてもいい。これなら、年を取ってからも負担が少ないし、将来、家庭と両立しながら働くのにも有利です。「バリバリ稼がなくてもいいけれど、自分にしかできない仕事を一生続けたい」と思う私にはうってつけでした。
 手に職をつけるわけですから、スクールにかける費用も安くはありません。でも「やるなら早いほうがいい」と思ったんですね。卒業後にも経験を積まなければならないのだから、すぐにでも行動しなければ!と思い切って投資しました。
 卒業後は、就職して修業するつもりだったので、以前からサロンの名前もよく知っていて、店舗数も比較的多い今の会社の関連スクールを選択。おかげで、卒業後の進路についてもあまり心配することなく、無事就職することができました。

お客さまを目の前にすることで意欲がわき、練習にも熱が入る。そのことが自信にもなる

photo 転身後、お給料は少し減りましたが、都内で独り暮らしも十分できる範囲。何より、朝仕事に行くのが苦になりません(笑)。お客さまに施術してあげること自体が楽しくて。
 就職してからも、担当できる内容を決めるテストが何段階もあって、現在ようやく手足のカラーをひと通りできるようになったところです。まだ、「ネイリストとしてどうなりたいか」という目標を設定できるほどのレベルにありませんが、当面は、お客さまの悩みや要望に全て応えられようになりたいですね。たとえば爪のトラブルについて相談されたら正しくアドバイスできる知識、「こんなアートをしてみたい」と言われれば自分でそれをしてあげられる技術をしっかり身につけたいです。

photo そのためにはとにかく練習あるのみ!実はスクール時代より今のほうが積極的に練習しているんですよ。「目の前のお客さまの要望に早く応えられるように」という気持ちのおかげでしょうね。学び始めた頃は「私にできるのかしら」と思ったこともありましたが、今は「きっとできる」というイメージを持って頑張れています。


坂井貴子さんのお仕事

お仕事写真 お仕事写真 お仕事写真
初めてカラーを担当したときの緊張ぶりに比べると、今はかなり余裕も出てきた坂井さん。現在、1日に担当するお客さんは3、4人。仕事もテキパキ進められるようになった お客さんと至近距離で接するだけに、施術中にリラックスした雰囲気を作るのも大切。「話が弾んで『楽しかったな』と感じたお客さんに、次回の指名を受けるととても嬉しいです」 現在は、アートの施術資格を取るべく猛練習中。同僚や友人にモデルを頼むほか、自宅でも、スクール時代から使っているプラクティスハンドを使って毎日のように練習を繰り返している

坂井貴子さんからひとこと「動かなければ、始まらない」

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PROFILE 坂井貴子さん

PROFILE

坂井貴子さん

1981年生まれ。群馬県出身

■2004年4月 22歳
大学卒業後、編集プロダクションに就職
昔から大の本好きで文章に関わる仕事がしたかった。大学時代にアルバイトで編集プロダクションの仕事につき、卒業後、そのまま就職する。

■2005年9月 24歳
ネイルスクールに通い始める
編集の仕事は充実していたが、違う働き方を考えてみたくて、仕事を続けながらネイルスクールへ。

■2006年4月 24歳
編集プロダクションを退社
スクール在校中に派遣の仕事に変わり、勉強時間を確保しつつ転職のタイミングをうかがう。

■2007年1月 25歳
ネイリストとしてサロンに入社
プロになるための基本コースに加えて、ネイルアートに関するコースでも学び、スクールの経営母体のサロンに正社員として入社。

取材協力:ネイルハウス安气子/
安气子ネイルアートアカデミー
TEL 03-5411-0044